仕事上エクセルを使う機会は多いと思います。エクセルで作業をする際、マウスを使用するよりも、できるだけキーボードのショートカットキー(以下「ショートカット」といいます)を使用したほうが早く作業ができます。代表的なショートカットはコピーや貼り付けなどですね。普段ショートカットを使っていない方は、今回ご紹介するものから試してみましょう。
※ Excel 2019での説明となります
コピー、切り取り、貼り付け
キーボードから押すキーの組み合わせ
① コピー Ctrl + C
② 切り取り Ctrl + X
③ 貼り付け Ctrl + V
機能
代表的なショートカットになります。
・コピー … 文字を他の箇所にコピーする
→ コピーした文字はそのまま残ります
・切り取り … 文字を切り取り他の箇所にコピーする
→ 切り取った文字は消えます
・貼り付け … 上記の「コピー」または「切り取り」をした文字を貼り付けます
例えば「コピー」「貼り付け」をする際は、コピーをしたいセルを選択し「Ctrl + C」を押します。その後、コピーしたいセルをクリックして「Ctrl + V」を押します。「Ctrl」とアルファベットのキーは同時に押す必要はなく、例えば「コピー」の場合は「Ctrl」を押し続けて「 C」を押せば大丈夫です。
また、コピーをする際、文字そのものを選択してコピーもできます。
大変便利なショートカットなので、マウスの右クリックで行っているときは、是非このショートカットを試してみてください。ワードで文書を作成するときも同じように使えます。
上書き保存
キーボードから押すキーの組み合わせ
④ 上書き保存 Ctrl + S
機能
「上書き保存」のショートカットです。
文書の作成を順調に進めていたところ、Windowsやエクセルのトラブルで保存ができずにエクセルが終了してしまったことが、誰でも一度はあるのではないでしょうか?Windowsがフリーズした場合や、エクセルが動作を停止してしまった場合でも、ほとんどの場合、最後に保存をしたところまではデータが残っています。一定時間ごとに自動保存するエクセルの機能を使うこともできますが、自分でもこまめに保存をするようにしましょう。
左上の「ファイル」ボタンをクリックし、さらに「上書き保存」をクリックして保存するのは案外時間がかかるものです。そのため、「Ctrl + S」でこまめに保存するようにしましょう。
・まだファイルを作成していない場合
エクセルで新規に文書の作成を開始してから一度も保存をしていない(ファイルを作成していない)場合は、最初に「名前を付けて保存」でファイルを作成しておきましょう。
元に戻す、やり直し
キーボードから押すキーの組み合わせ
⑤ 元に戻す Ctrl + Z
⑥ やり直し Ctrl + Y
機能
特に「元に戻す」はよく使います。
・元に戻す … 直前の操作を取り消し、ひとつ前の状態に戻ります
・やり直し … 「元に戻す」の操作で、戻し過ぎた場合にひとつ次の状態にします
「元に戻す」の使いどころは、例えば、誤ってセルの内容を消してしまった場合でしょうか。その場合でも「元に戻す」を使えば消してしまった内容が元に戻ります。誤ってセルの内容を消してしまった後に、再度同じ情報を入力するのは手間です。そのようなときにこのショートカットを活用しましょう。
一方、「やり直し」の使いどころは、「元に戻す」により誤って元に戻し過ぎてしまった場合に「やり直し」をすればひとつ次の状態になります。
その他のショートカット
エクセルには上記以外にもショートカットが多数用意されています。その中で私がよく使うものをいくつか紹介します。
検索 Ctrl + F
指定の文字を検索するためのウィンドウが開きます。検索は「シート」を対象とする方法と、「ブック(すべてのシート)」を対象とする方法を選べます。検索する対象によって使い分けるといいでしょう。
上のセルをコピー Ctrl + D
上のセルをコピーします。例えば商品ごとの「商品名」「単価」「販売数」「売上高」の表を作成しているときに、「商品名」や「単価」が上のセルと同じときは、このショートカットを使うとすぐに入力ができます。
例えばこのような表を作成する場合に、上のセルと同じ内容を入力するときはこのショートカットを使ってみましょう。
商品名 | 単価 | 販売数 | 売上高 |
A商品 | 500 | 1,000 | 500,000 |
A商品 | 700 | 2,000 | 1,400,000 |
B商品 | 700 | 3,000 | 2,100,000 |
左のセルをコピー Ctrl + R
このショートカットは左のセルをコピーします。
今回はエクセルのショートカットを紹介しました。上記の操作はマウスでもできますが、ショートカットを使用したほうが効率よく文書の作成を進められます。特に一番最初に紹介した「コピー」「切り取り」「貼り付け」についてはショートカットで行うことをおすすめします。
それではまた次回よろしくお願いします。
(公開日:2020年10月27日)